2007年3月4日日曜日

雑技団の娘(その1)

もう20年以上前になるが、中国の雑技団が日本を訪れた時、アルバイトをしたことがある。

雑技団は僕の住んでいた街で2週間ほど公演を行なうことになっていた。
僕の住んでいた市とその雑技団の本拠地のある市とは姉妹都市で、市役所が通訳や団員の世話をする係員をアルバイト採用することになっていた。
だが、当時は中国語が堪能なアルバイトなどそう簡単に集まるはずもなく、困った市役所は日中友好協会に相談、まわりまわって僕に声がかかった。
といっても、通訳ではない。また大学生だった僕の中国語などたかが知れており、結局は団員の世話係として採用された。

雑技団は幹部もいれて全部で総勢80名ほど。移動する時などはバスで2台分になる。
雑技団も日本語の通訳を2名伴っていたが、文化大革命が終了してまだそう経っていない時期である。通訳2名は日本語は上手いものの、日本に来るのが初めてということもあり、日本側の細かいニュアンスを訳せない可能性があった。
そこを考慮して日本側も2名の通訳を用意したが、総勢80名の団員の細かな世話をこなせるわけがない。そこである程度中国語の解かる人間を何名か配置することになり、僕はその一員となった。

2週間の公演期間中、土日は昼と夜の2回公演。月曜日は休演日で、他の平日は夜の部の1回公演だった。

平日のスケジュールは次のような感じだった。

05:30 起床、軽い朝食を摂る
06:00 家を出て電車で移動
07:00 雑技団が宿舎にしているホテルに出勤
07:15 ホテルの中華レストランに朝食に向かう団員に朝の挨拶
08:30 団員とともにバスに乗り、公演会場へ移動
09:00 団員は午前中、会場で入念な練習
この間、僕たちは楽屋周辺に控えていて、何か問題があれば対応する
13:00 練習の終わった団員と再びバスでホテルへ戻る
13:30 団員たちと一緒に昼食
14:30 団員たちは昼寝
僕たちはホテル内にある市役所側が用意した詰め所で待機
何かあれば対応するが、何もなければ暇なもの
17:30 団員たちとバスで会場に移動
18:00 会場に到着し、公演の準備
すでに開場しているので客が入ってくる
19:00 公演開始
21:30 公演終了
22:00 団員たちとバスでホテルへ戻る
22:30 団員たちと一緒に遅い夕食
23:30 団員におやすみの挨拶をして失礼する
24:30 帰宅

家に帰り着いた頃には日付が変わっている。風呂に入って寝るだけ。翌日も5:30起きだ。

(つづく)

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